ダンマパダで学ぶパーリ語
Dhamma-pada 真理の言葉 (法語) 1. Yamaka-vagga ひと組みずつ (対の章) ダンマパダで学ぶパーリ語 1 (1. 2.) ダンマパダで学ぶパーリ語 2 (3. 4.) ダンマパダで学ぶパーリ語 3 (5. 6.) ダンマパダで学ぶパーリ語 4 (7. 8.) ダンマパダで学ぶパーリ語 5 (9. …
423. Pubbe-nivāsaṃ yo vedi, sagg'āpāyañca passati, 前世を 所の者 知りし 天界と苦界を/又 見る atho jātikkhayaṃ patto, abhiññā-vosito muni, 時に 生の尽滅に 到達せる 直観智を完成せる 牟尼 sabba-vosita-vosānaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 一切の…
421. Yassa pure ca pacchā ca, majjhe ca n'atthi kiñcanaṃ, 所の者 前に 又 後に 又 中間に 又 否/あり 何かが akiñcanaṃ anādānaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 無所有の 無執著の 其を/我は 言ふ 婆羅門と (また前に、また後に、また中間に何物かのあるこ…
419. Cutiṃ yo vedi sattānaṃ, upapattiñca sabbaso, 死を 所の者 知りし 有情の 転生を/又 全て asattaṃ sugataṃ buddhaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 執著無き よく行ける 覚れる 其を/我は 言ふ 婆羅門と (有情の死を、また転生を全て知り、執著無く、よく…
417. Hitvā mānusakaṃ yogaṃ, dibbaṃ yogaṃ upaccagā, 捨てて 人の 結縛を 天の 結縛を 越へし sabba-yoga-visaṃyuttaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 全ての結縛より離れたる 其を/我は 言ふ 婆羅門と (人の結縛を捨て、天の結縛を越へし、全ての結縛より離れ…
415. Yo'dha kāme pahatvāna, anāgāro paribbaje, 所の者/此界に 欲を 断ちて 出家せる 遍歴すべかる kāma-bhava-parikkhīṇaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 欲楽の有を消尽せる 其を/我は 言ふ 婆羅門と (此界に欲楽を断ちて、出家し遍歴すべかりて、欲楽の有(…
413. Candaṃ va vimalaṃ, suddhaṃ vippasannamanāvilaṃ, 月が 如く 垢穢無き 浄まれる 明浄となれる/濁り無き nandī-bhava-parikkhīṇaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 歓楽の有を消尽せる そを/我は 言ふ 婆羅門と (曇り無き月が如く浄まり、明浄にして濁り無く…
411. Yass'ālayā na vijjanti, aññāya akathaṃkathī, 所の者/執著が 否 ある 了知して 疑ひ無き amat'ogadhamanuppattaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 不死の境地に深入せる 其を/我は 言ふ 婆羅門と (執着のあること無く、了知して疑ふこと無く、不死の境地に…
409. Yo'dha dīghaṃ va rassaṃ vā, aṇuṃ thūlaṃ subh'āsubhaṃ, 所の者/此界に 長き 或は 短き 或は 微小の 粗大の 浄と不浄の loke adinnaṃ n'ādiyati, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 世で 不与の 否/取る 其を/我は 言ふ 婆羅門と (此界に於て、或いは長く、或…
407. Yassa rāgo ca doso ca māno makkho ca pātito, 所の者 貪が 又 瞋が 又 慢が 覆が 又 落ちたる sāsaporiva āraggā, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 芥子粒が/如く 錐尖より 其を/我は 言ふ 婆羅門と (錐尖より芥子粒が落つる如く、その貪と瞋と慢と覆とが落…
405. Nidhāya daṇḍaṃ bhūtesu, tasesu thāvaresu ca, 下に置きて 笞杖を 生類の間に 戦慄ける 動ぜざる 又 yo na hanti na ghāteti, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 所の者 否 殺す 否 殺さしめる 其を/我は 言ふ 婆羅門と (戦慄(わなな)けると動ぜざる生類の間に…
403. Gambhīra-paññaṃ medhāviṃ, magg'āmaggassa kovidaṃ, 智慧深き 賢き 道と非道の 熟知者 uttam'atthamanuppattaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 最上義に/到達せる 其を/我は 言ふ 婆羅門と (智慧深く賢く、道と非道を熟知せる者にして、最上義に到達せるを…
401. Vāri pokkhara-patte va, āraggeriva sāsapo, 水が 蓮葉の上の 如く 錐の先の/如く 芥子が yo na limpati kāmesu, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 所の者 否 汚る 諸欲の為に 其を/我は 言ふ 婆羅門と (蓮葉の上の水が如く、錐の先の芥子が如く、諸欲の為に…
399. Akkosaṃ vadha-bandhañca, aduṭṭho yo titikkhati, 悪罵を 打撲や捕縛を/又 悪無き 所の者 耐ふ khantī-balaṃ bal'ānīkaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 忍力ある 強軍なる 其を/我は 言ふ 婆羅門と (罵りを、また打撲や捕縛を耐ふる悪無き者、忍力ありて…
397. Sabba-saṃyojanaṃ chetvā, yo ve na paritassati, 全ての結縛を 断ちて 所の者 実に 否 怖る saṅg'ātigaṃ visaṃyuttaṃ tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 執著を超越せる 離縛せる そを/我は 言ふ 婆羅門と (全ての結縛を断ちて、実に怖るること無き者、執著を…
395. Paṃsu-kūla-dharaṃ jantuṃ, kisaṃ dhamani-santhataṃ, 糞掃衣を持せる 人を 痩せたる 血管の広がれる ekaṃ vanasmiṃ jhāyantaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 独り 林に於て 禅定せる そを/我は 言ふ 婆羅門と (糞掃衣をまとひ、痩せて血管が現れ、独り林…
393. Na jaṭāhi na gottena na jaccā hoti brāhmaṇo, 否 螺髪で 否 氏姓で 否 生れで 也 婆羅門 yamhi saccañca dhammo ca, so sucī so ca brāhmaṇo. 所の者 真実が/又 法が 又 そは 浄き そは 又 婆羅門 (婆羅門たる所以は、螺髪に非ず、氏姓に非ず、生れに…
391. Yassa kāyena vācāya manasā n'atthi dukkaṭaṃ, 所の者 身で 言で 意で 否/ある 悪作が saṃvutaṃ tīhi ṭhānehi, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 御せる 三で ある そを/我は 言ふ 婆羅門と (身によれる、ことばによれる、意によれる悪作(あくさ)のあること無…
389. Na brāhmaṇassa pahareyya, n'āssa muñcetha brāhmaṇo, 否 婆羅門を 打つべし 否/是に 放つべし 婆羅門は dhī brāhmaṇassa hantāraṃ, tato dhī yassa muñcati. 咄 婆羅門を 害す者に 其より 咄 其に 放つ (婆羅門を打つべからず。この者に婆羅門は怒り…
387. Divā tapati ādicco, rattimābhāti candimā, 昼に 輝く 太陽は 夜に/輝く 月は sannaddho khattiyo tapati, jhāyī tapati brāhmaṇo, よく武装せる 戦士は 輝く 禅定ある 輝く 婆羅門は atha sabbamaho-rattiṃ buddho tapati tejasā. 又 常に/昼夜に 仏…
385. Yassa pāraṃ apāraṃ vā, pār'āpāraṃ na vijjati, 所の者 彼岸が 此岸が 或は 彼岸・此岸が 否 有る vītaddaraṃ visaṃyuttaṃ, tamahaṃ brūmi brāhmaṇaṃ. 怖れ無き 離縛せる そを/我は 言ふ 婆羅門と (彼岸(ひがん)、或いは此岸(しがん)、彼岸・此岸の有る…
26. Brāhmaṇa-vagga バラモン (婆羅門の章) brāhmaṇa: m. 婆羅門, 婆羅門族 vagga: m. 群, 品, 章 383. Chinda sotaṃ parakkamma, kāme panuda brāhmaṇa, 断て 流れを 励みて 諸欲を 除け 婆羅門よ saṅkhārānaṃ khayaṃ ñatvā, akataññū'si brāhmaṇa. 諸行の …
381. Pāmojja-bahulo bhikkhu, pasanno buddha-sāsane, 喜びに満てる 比丘は 喜べる 仏の教えを adhigacche padaṃ santaṃ, saṅkhār'ūpasamaṃ sukhaṃ. 到達すべし 境地に 寂静の 行の静まれる 安楽なる (喜びに満ち、仏の教えを喜べる比丘は、行の静まり安楽…
379. Attanā coday'attānaṃ, paṭimāse attamattanā, 己により 励ませ/己を 省みるべし 己を/己により so atta-gutto satimā, sukhaṃ bhikkhu vihāhisi. 其は 己を守れる 具念の 安楽に 比丘よ 住す也 (自ら己れを励ませ。自ら己れを省みるべし。そは己れをま…
377. Vassikā viya pupphāni maddavāni pamuñcati, 茉莉花が 如く 花々を 萎れたる 捨つ evaṃ rāgañca dosañca vippamuñcetha bhikkhavo. 斯くの如く 貪を/又 瞋を/又 捨つべし 比丘らよ (茉莉花(まつりか)が萎れたる花々を捨つる如く、斯くの如くに貪(とん)…
375. Tatr'āyamādi bhavati, idha paññassa bhikkhuno, そこで/これは/初 也 此界で 智慧ある 比丘の indriya-gutti santuṭṭhi, pātimokkhe ca saṃvaro, 感官の守護は 満足は 戒に於ける 又 守護は mitte bhajassu kalyāṇe, suddh'ājīve atandite. 友等に 親…
373. Suññ'āgāraṃ paviṭṭhassa santa-cittassa bhikkhuno, 空家に 入れる 心の寂静せる 比丘には amānusī rati hoti, sammā dhammaṃ vipassato. 非人の 喜楽 あり 正しく 法を 観ぜるには (空家に入りて心の寂静し、正しく法を観ぜる比丘には、非人(鬼神など…
371. Jhāya bhikkhu mā pamādo, mā te kāma-guṇe bhamassu cittaṃ, 瞑想せよ 比丘よ 勿れ 放逸なる 勿れ 汝の 欲に 迷ひ行く 心が mā loha-guḷaṃ gilī pamatto, mā kandi dukkhamidanti ḍayhamāno. 勿れ 鉄丸を 吞む 放逸故に 勿れ 泣く 苦なる/是は/と 焼か…
369. Siñca bhikkhu imaṃ nāvaṃ, sittā te lahumessati, 汲み出せ 比丘よ この 舟より 汲み出して 汝の 疾く/行く也 chetvā rāgañca dosañca, tato nibbānamehisi. 断ちて 貪を/又 瞋を/又 後に 涅槃に/行く也 (比丘よ、この舟より水を汲み出せ。汲み出した…
367. Sabbaso nāma-rūpasmiṃ yassa n'atthi mamāyitaṃ, 全く 名色に於て 所の者 否/あり 我が物と為す asatā ca na socati, sa ve bhikkhū ti vuccati. 無きが故に 又 否 憂う 其は 実に 比丘 と 言はる (名色に於て聊(いささ)かも我が物と為すことの無く、…