蓮華草のブログ

ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。(中村元訳『ブッダの真理のことば・感興のことば』岩波文庫)

田分けの制度 ~ 分割相続

江戸時代,農民が田畑を分割相続したこと。幕府諸藩が分地制限令を出したのは,こうした分割によって耕地が零細化し,担税能力が減少することを防ごうとしたものである。零細化して水呑百姓となるおそれがあるところから田分けするものを「戯け (呆け) 」と呼んだ。

田分け(タワケ)とは? 意味や使い方 - コトバンク (kotobank.jp)

 戦前の日本の相続は「家督相続」で、家の財産は長子が相続し、先祖代々の遺産は無事に受け継がれてきた。しかし、この制度は戦後GHQの日本弱体化政策によって廃止され、資産は家族で分割しなければならなくなった。これでは家の財産を確実に残すには、子供は一人しかつくれないことになる。こう考えると、確かにお金持ちの家は一人っ子が多かったような気がする。冗談じゃない。金持ちは十人でも二十人でも子供をつくるべきで、これは少子化の一因と思われる。このようなタワケた制度は改められねばならない。